深紅と浅葱
数日後

葵が男装で新選組にやって来た
近藤と2人きり

「計画は進んでますか?」

「はい 1ヶ月後に闇討ちします」

「敬語でなくて良いですよ
1ヶ月後ですね
わかりました」


近藤の部屋を出た


『嘘が下手ね』


新選組拝命に合わせて、局中法度が作られ、新見が切腹した
計画が始まっていると考えていた


「沖田さん」

「来てたのか?」

「ええ 沖田さん 
次の雨はいつ頃ですか?
出掛けの用事があるのですが
雨を避けたくて」

「しばらく降らねぇな」

「そうですか」

通りかかった永倉が手を挙げた

「よぅ!葵!明後日また宴だ
今度こそ参加しろ
場所は、ここだから気兼ねないだろ」



葵が察した

宴の日が雨
沖田は、暗殺計画を知っている
永倉は知らず、誘ってきたと

「残念です
出掛けの用事があり、参加出来ません」


沖田が安堵するのを見逃さなかった



「では、失礼します」



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