深紅と浅葱
翌日 

会津へ報告

通夜

その翌日の葬儀は、葵も参列した



葬儀の後




「近藤さん
ちょっと総司と出てくる」

「は?」

「いいから!ついてこい!」


土方に連れて来られた寺

そこには、葵がいた

2人の足音に振り返る

「我慢するな…泣きたいなら泣けよ」

葬儀でも泣いていなかった葵を心配し、土方が声を掛けた

「あの人、私が泣くの好きじゃなかったから…」

「だからって、悲しみを誤魔化すな」

「私が悲しむなんておかしいわ」

「なんでだよ」

「やはり…
近藤さんから聞いてないのね?
芹沢鴨、暗殺を命じられたのは、私
近藤さんには、芹沢派のみの暗殺」

「……お前が?」

「そう、私が芹沢を暗殺した」

「なんで?」

「命令だから」

「意味わかんねぇ」

「新選組を幕府召し抱えにする話がある
芹沢の存在が目立ちすぎた
だから、消せと…」

「葵、大丈夫か?」

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