深紅と浅葱
「深紅?しらぬ!
慶喜様の護衛は、我らだけで良い!」

「では、城は誰が守るのですか?」

「……」

「新選組にお願いしましようか」

「なにっ!?どちらも我らでする!」

「どちらも守れると?」

「もちろんだ!!!」

「守れなかった場合…
あなたの命だけでは、すみませんよ」

「脅すか」

「脅し? あなた個人の意思が仲間を危険に晒すことにお気づきではないのですか?」

「我らが新選組に劣ると申すか!?」

「そう言ったつもりはありません
人手が必要なのです
ただの人ではなく、護衛任務可能な人手です」

「いらん!新選組は、いらん!!」




スッーと襖が開き
男が入ってきた


場の凍り付くのを感じた



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