深紅と浅葱
「良いんですか!?」
「ええ どうぞ」
出された煮物をペロリと完食
「とても美味しかった
男所帯ではなかなかこのように美味しい物にはありつけない
本当に美味しかった」
「それはなによりです」
「お世辞ではないですよ」
「ええ 喜んでいただけて
私も嬉しいです」
と、言うわりに無表情な娘に
「喜んでます?」
恐る恐る聞いてみた
「すみません
この顔、変わらないんです」
「そうでしたか
失礼しました」
全く変わらない娘の顔をジッと見る
「気味悪いですか?」
「いやいや、美人なのになぁって」
「気を遣わなくて結構ですよ
それより、そろそろここを出たいのですが」
「おぉこれは、長居して申し訳ない」
慌てて店を出て名前を聞きそびれたことに気づく
忙しいところを邪魔するのも気が引けて、帰ることにした
『明日、近藤さんを連れてこよう』
「ええ どうぞ」
出された煮物をペロリと完食
「とても美味しかった
男所帯ではなかなかこのように美味しい物にはありつけない
本当に美味しかった」
「それはなによりです」
「お世辞ではないですよ」
「ええ 喜んでいただけて
私も嬉しいです」
と、言うわりに無表情な娘に
「喜んでます?」
恐る恐る聞いてみた
「すみません
この顔、変わらないんです」
「そうでしたか
失礼しました」
全く変わらない娘の顔をジッと見る
「気味悪いですか?」
「いやいや、美人なのになぁって」
「気を遣わなくて結構ですよ
それより、そろそろここを出たいのですが」
「おぉこれは、長居して申し訳ない」
慌てて店を出て名前を聞きそびれたことに気づく
忙しいところを邪魔するのも気が引けて、帰ることにした
『明日、近藤さんを連れてこよう』