深紅と浅葱
そして、もう一つの気持ちが沸く
『沖田さん…』
首をぶんぶんと横に振る
『新選組の為…関わっちゃダメだ』
トボトボと家に向かって歩く
途中、いつもの寺に寄った
『あの人の守った新選組を
私が壊すわけにはいかない…
あの人…芹沢さんが命をかけて…
大切な仲間を幕府に認めさせた
なのに… 私は…』
「泣いてんのか?」
声に反応しなかった
足音から、背後にいるのが土方だと気づいていたからだ
「泣いてませんよ」
答えると、土方が顔を覗き込んでくる
「違ったか…俺も葵の感情を読んでみようかと思ったんだがなぁ」
葵は土方をジッと見た
「ん?なんだ?」
『沖田さん…』
首をぶんぶんと横に振る
『新選組の為…関わっちゃダメだ』
トボトボと家に向かって歩く
途中、いつもの寺に寄った
『あの人の守った新選組を
私が壊すわけにはいかない…
あの人…芹沢さんが命をかけて…
大切な仲間を幕府に認めさせた
なのに… 私は…』
「泣いてんのか?」
声に反応しなかった
足音から、背後にいるのが土方だと気づいていたからだ
「泣いてませんよ」
答えると、土方が顔を覗き込んでくる
「違ったか…俺も葵の感情を読んでみようかと思ったんだがなぁ」
葵は土方をジッと見た
「ん?なんだ?」