疑心暗鬼〜特殊捜査チーム「零」〜
「一回刺しただけで致命傷を負わせることができるって一般の人にできることなんですか?よほどの知識がないと無理なんじゃ……」
悠真がそう言うと、「それを調べるのが警察の仕事だろ?あたしは死因を調べるのが仕事だから、あたしの仕事はあとは殺害現場を見て終わりだ」と美月は言う。次に広人が口を開いた。
「僕は田村総合病院について調べていたんですけど、かなりヤバい病院みたいですね。救急搬送された患者がお金持ちでない限り、治療できても理由をつけて断ったり、臓器移植に失敗して人を死なせてしまったこともあるみたいです。病院を訴えようとする運動もあったみたいですけど、結局お金で解決したとか」
「それはヤバいね〜」
範人がそう言い、悠真も顔を真っ青にする。命の選別をする病院などあり得ない。どこか重い空気の中、次に華が口を開いた。
「私は田村総合病院の関係者や、あの家の周辺にあるご近所に聞き込みに行ってたんですけど、やっぱり評判はよくなかったです。それから、ご近所の人が朝の四時頃にあの家から車が出てくるのを目撃しています」
悠真がそう言うと、「それを調べるのが警察の仕事だろ?あたしは死因を調べるのが仕事だから、あたしの仕事はあとは殺害現場を見て終わりだ」と美月は言う。次に広人が口を開いた。
「僕は田村総合病院について調べていたんですけど、かなりヤバい病院みたいですね。救急搬送された患者がお金持ちでない限り、治療できても理由をつけて断ったり、臓器移植に失敗して人を死なせてしまったこともあるみたいです。病院を訴えようとする運動もあったみたいですけど、結局お金で解決したとか」
「それはヤバいね〜」
範人がそう言い、悠真も顔を真っ青にする。命の選別をする病院などあり得ない。どこか重い空気の中、次に華が口を開いた。
「私は田村総合病院の関係者や、あの家の周辺にあるご近所に聞き込みに行ってたんですけど、やっぱり評判はよくなかったです。それから、ご近所の人が朝の四時頃にあの家から車が出てくるのを目撃しています」