疑心暗鬼〜特殊捜査チーム「零」〜
「やるじゃん、さすが元FBI捜査官」
範人がそう言い、悠真はフッと笑った。
チーム零による地道な捜査は、少しずつだが犯人につながる痕跡などを見つけ出している。捜査一課が捜査に手こずっている様子を見て、悠真は最初はあれだけ資料整理課に行きたくないと思っていたのに、この場所に来てよかったと思い始めていた。
その日も悠真と範人は聞き込みに汗を流していた。そして、事件のあった高級住宅街から離れた山の近くで農作業をしている男性から驚きの証言を得ることができた。
「やりましたね、柏木さん!」
悠真がそう笑うと、範人も「これであとは男の身元を特定するだけだな」と頷く。
男性の証言は、山の中でスーツを着た男が何かを燃やしていたというものだった。燃え残ったものを男性が持っていたため、悠真たちは警視庁で調べてもらおうと預かった。スーツの男は間違いなく近所の人が目撃した男だろう。燃やしていたものは恐らく持ち去られた網戸に違いない。
範人がそう言い、悠真はフッと笑った。
チーム零による地道な捜査は、少しずつだが犯人につながる痕跡などを見つけ出している。捜査一課が捜査に手こずっている様子を見て、悠真は最初はあれだけ資料整理課に行きたくないと思っていたのに、この場所に来てよかったと思い始めていた。
その日も悠真と範人は聞き込みに汗を流していた。そして、事件のあった高級住宅街から離れた山の近くで農作業をしている男性から驚きの証言を得ることができた。
「やりましたね、柏木さん!」
悠真がそう笑うと、範人も「これであとは男の身元を特定するだけだな」と頷く。
男性の証言は、山の中でスーツを着た男が何かを燃やしていたというものだった。燃え残ったものを男性が持っていたため、悠真たちは警視庁で調べてもらおうと預かった。スーツの男は間違いなく近所の人が目撃した男だろう。燃やしていたものは恐らく持ち去られた網戸に違いない。