疑心暗鬼〜特殊捜査チーム「零」〜
美月がそう言い、全員は一斉に走り出す。悠真の心臓がドクドクと音を立てた。
慎吾の殺人はまだ終わっていない。彼の殺人を行なっている理由を悠真たちが察した時、次のターゲットとなるのは彼の母親である由起子だと推測したのだ。
百貨店までは二十分ほどかかる。悠真たちは慎吾の家の近くに止めておいた車に乗り込み、すぐに車を発進させた。
百貨店につき、車を止めるとすぐに悠真たちは慎吾と由起子を探す。人を殺すのに大勢の人が行き交う店内は選ばないだろう。そのため、人気のない駐車場へと悠真たちは向かった。
「あそこだ!」
範人が指差した先に、地面に意識を失って倒れた由起子とそれを見下ろす慎吾の姿があった。慎吾の手にはスタンガンが握られている。
「あれ?何で刑事さんたちがここに……」
穏やかな笑みを浮かべながら慎吾が振り返る。驚きもしないその態度に悠真は逆に驚かされてしまった。
「どうして俺たちがここに来たか、君はもうわかっているね?」
慎吾の殺人はまだ終わっていない。彼の殺人を行なっている理由を悠真たちが察した時、次のターゲットとなるのは彼の母親である由起子だと推測したのだ。
百貨店までは二十分ほどかかる。悠真たちは慎吾の家の近くに止めておいた車に乗り込み、すぐに車を発進させた。
百貨店につき、車を止めるとすぐに悠真たちは慎吾と由起子を探す。人を殺すのに大勢の人が行き交う店内は選ばないだろう。そのため、人気のない駐車場へと悠真たちは向かった。
「あそこだ!」
範人が指差した先に、地面に意識を失って倒れた由起子とそれを見下ろす慎吾の姿があった。慎吾の手にはスタンガンが握られている。
「あれ?何で刑事さんたちがここに……」
穏やかな笑みを浮かべながら慎吾が振り返る。驚きもしないその態度に悠真は逆に驚かされてしまった。
「どうして俺たちがここに来たか、君はもうわかっているね?」