疑心暗鬼〜特殊捜査チーム「零」〜
範人がそう言うと、「父親を殺したこと?それとも、女子大生を殺したこと?ああ!両方か」とケラケラ笑う。その態度に悠真は確信した。
「人を殺したのに後悔も悲しみもしない。君はサイコパスなんだな。心理学を悪用して捜査を混乱させ、裏で笑っていたんだろ」
サイコパスと呼ばれる人は百人に一人の割合でいるとされる。悠真はサイコパスと対峙することは初めてで、緊張がどこからか伝わってきた。その横で美月が口を開く。
「あんたが殺したっていう証拠はあがってる。あんたは罪を認めるの?」
「ああ、認めるよ。まあせめてコイツを殺してから捕まりたかったなぁ」
慎吾はそう言い、地面に横たわる由起子を指差す。華が緊張しながら口を開いた。
「あなたが殺人を犯した理由は、夢を捨てさせられたからなの?」
その刹那、笑顔だった慎吾の顔から一瞬にして表情が消える。そして抑圧のない声で「そうだよ」と言った。
「コイツも、あの男も俺に医者になることを求めた。俺はずっと絵を描いていればそれでよかったのに……。そんな時、人を傷つけたらどうなるのか興味を持って女子大生を殺した。あの時の快感が忘れられなくてさ」
「人を殺したのに後悔も悲しみもしない。君はサイコパスなんだな。心理学を悪用して捜査を混乱させ、裏で笑っていたんだろ」
サイコパスと呼ばれる人は百人に一人の割合でいるとされる。悠真はサイコパスと対峙することは初めてで、緊張がどこからか伝わってきた。その横で美月が口を開く。
「あんたが殺したっていう証拠はあがってる。あんたは罪を認めるの?」
「ああ、認めるよ。まあせめてコイツを殺してから捕まりたかったなぁ」
慎吾はそう言い、地面に横たわる由起子を指差す。華が緊張しながら口を開いた。
「あなたが殺人を犯した理由は、夢を捨てさせられたからなの?」
その刹那、笑顔だった慎吾の顔から一瞬にして表情が消える。そして抑圧のない声で「そうだよ」と言った。
「コイツも、あの男も俺に医者になることを求めた。俺はずっと絵を描いていればそれでよかったのに……。そんな時、人を傷つけたらどうなるのか興味を持って女子大生を殺した。あの時の快感が忘れられなくてさ」