疑心暗鬼〜特殊捜査チーム「零」〜
「バ〜ン!」
悠真が扉を開けた刹那、扉の影から急に長身の男性が飛び出してきた。その手は銃の形を作り、楽しそうに笑っている。突然のことに悠真は呆気にとられてしまった。そんな悠真に男性は言う。
「ダメだな〜、油断しちゃ!もしもここが敵のアジトだった場合、君はもうとっくに相手に心臓を撃ち抜かれてる。そこで君の人生はジ・エンドってわけ」
馬鹿にしたような言い方に、悠真はムッとしてしまう。FBIにいた頃は強盗が立てこもった銀行や、麻薬密売人のアジトなど、数多くの危険な場所に突入していた。見ず知らずの人間にそこまで言われたくない。
「初対面の人に対してそのようなことを言うのは失礼なのではないですか?」
油断をするなと言われても、資料整理課がどんな仕事をするのかは聞いている。ただひたすら事件の記録をまとめるのだ。そんな部署に危機察知能力など不必要だ。
「……睦月悠真、日本で警察を四年した後にアメリカに渡りFBI捜査官として採用された。心理学を独学で習得し、射撃の腕も一流。数々の難事件を解決に導き、エリートコースまっしぐらだった。へえ〜、羨ましいなぁ〜」
悠真が扉を開けた刹那、扉の影から急に長身の男性が飛び出してきた。その手は銃の形を作り、楽しそうに笑っている。突然のことに悠真は呆気にとられてしまった。そんな悠真に男性は言う。
「ダメだな〜、油断しちゃ!もしもここが敵のアジトだった場合、君はもうとっくに相手に心臓を撃ち抜かれてる。そこで君の人生はジ・エンドってわけ」
馬鹿にしたような言い方に、悠真はムッとしてしまう。FBIにいた頃は強盗が立てこもった銀行や、麻薬密売人のアジトなど、数多くの危険な場所に突入していた。見ず知らずの人間にそこまで言われたくない。
「初対面の人に対してそのようなことを言うのは失礼なのではないですか?」
油断をするなと言われても、資料整理課がどんな仕事をするのかは聞いている。ただひたすら事件の記録をまとめるのだ。そんな部署に危機察知能力など不必要だ。
「……睦月悠真、日本で警察を四年した後にアメリカに渡りFBI捜査官として採用された。心理学を独学で習得し、射撃の腕も一流。数々の難事件を解決に導き、エリートコースまっしぐらだった。へえ〜、羨ましいなぁ〜」