疑心暗鬼〜特殊捜査チーム「零」〜
「俺の名前は柏木範人(かしわぎのりと)。君にこれからチーム零のことを色々教えていくよ。よろしく」
範人がそう言い、悠真に手を差し出す。悠真は戸惑いながらもその手を取った。
悠真が特殊捜査チーム零のメンバーになってから数日、最初は資料整理課としての仕事をしていたのだが、ある日「事件よ!」と言いながら美月と華が部屋に駆け込んできた。
「事件?じゃあ久々の捜査だね〜」
資料を置き、範人がグッと体を伸ばす。広人もパソコンをいじるのをやめて二人を見つめた。捜査を楽しみだと言いたげなその顔に悠真は戸惑いを隠せない。事件が起きるということは、誰かが苦しい思いをするということなのだから。
「華、事件の内容を頼む」
美月はそう言い、椅子に腰掛ける。華は「わかった!」と言いどこで手に入れたのか捜査資料の紙を取り出し、話し始めた。
「事件が起こったのは、目黒区にある青葉台。一軒家で田村総合病院の院長である田村次郎(たむらじろう)さんが殺害された。リビングに倒れていたところを家族が発見し、通報。現在も捜査中」
範人がそう言い、悠真に手を差し出す。悠真は戸惑いながらもその手を取った。
悠真が特殊捜査チーム零のメンバーになってから数日、最初は資料整理課としての仕事をしていたのだが、ある日「事件よ!」と言いながら美月と華が部屋に駆け込んできた。
「事件?じゃあ久々の捜査だね〜」
資料を置き、範人がグッと体を伸ばす。広人もパソコンをいじるのをやめて二人を見つめた。捜査を楽しみだと言いたげなその顔に悠真は戸惑いを隠せない。事件が起きるということは、誰かが苦しい思いをするということなのだから。
「華、事件の内容を頼む」
美月はそう言い、椅子に腰掛ける。華は「わかった!」と言いどこで手に入れたのか捜査資料の紙を取り出し、話し始めた。
「事件が起こったのは、目黒区にある青葉台。一軒家で田村総合病院の院長である田村次郎(たむらじろう)さんが殺害された。リビングに倒れていたところを家族が発見し、通報。現在も捜査中」