AIが決めた恋

引っかかること

「佐倉く〜ん！見て、数学のテスト42点だった！！」

テストが終わり、全てのテストが返却された日の放課後、桃野さんが僕の所へやってきた。

「おめでとう。」
「私、数学で20点以上取ったの初めてなんだ。佐倉くんが教えてくれたおかげだよ。ありがとう。」

まさか20点以上を取ったことが無いくらい苦手だったとは。対策をしていなかったら、夏休みが潰れてしまうところだった。

「どういたしまして。因みに、他の教科はどうだったの？」
「30点以下は無かったよ。佐倉くんはどうだった？」
「僕も30点以下は無かったよ。」
「それは良かった！これで思う存分、夏休みが楽しめる〜。あ、そうだ！これ、藍ちゃんにも見せてくるね！」

桃野さんは、そう言うと、湖川さんへの席へと走っていった。
湖川さんは真島くんと一緒にいる。
なんとなく気になってしまい、僕も彼女達のところへ合流することにした。
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