AIが決めた恋
「は〜、今日は楽しかった！」

桃野さんが言った。

「ももちゃん、お化け屋敷の時、凄い叫んでて可愛かった〜！」
「そ、そんなことないよ！陽芽ちゃんにデレデレするお化けを見られたのは良かったけど、その後、出口まで数人のお化けがついてきて、怖かったんだから〜！」

お化けが本当についてきたのか。
そういえば、僕と裕さんがお化け屋敷に入った時、明らかにお化けの数が少なかったような気がする。

「でも、怖かったけど、楽しかった。ほら私、小学生の時から地味なタイプでしょ？だから、大人数でこうして遊ぶのは、なんか新鮮で。」

桃野さんが照れ笑いをしながら言った。そして、突然湖川さんに抱きついた。

「やっぱり藍ちゃんと仲良くなって良かった〜！もう藍ちゃん大好き！！」
「ももちゃん…！？嬉しいけど、ちょっと苦しいかも。」
「うふふ〜。あ、帰りは女子3人で帰るからね！男子はお断り！じゃあね！」

そう言うと、桃野さんは、湖川さんと陽芽さんを連れて、さっさと帰っていってしまった。
< 188 / 508 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop