AIが決めた恋

「生き別れの兄妹なんでしょ！！」

身体から一気に緊張感が解(ほぐ)れた。

「え？」
「イキワカレノキョウダイ…？ももちゃん、何言ってるの？」

僕だけでなく、湖川さんもきょとんとしている。

「え？違うの？」
「違うよ。ももちゃんったら、昔から早とちりなところがあるんだから。」
「何だ〜！私の勘違いか〜！ごめんごめん。」

桃野さんが、にこにこしながら頭を掻(か)いた。
一時はどうなるかと思ったが、やはり桃野さんが、天然で良かった。