AIが決めた恋
「大丈夫か?」

真島くんが私の耳元で囁いた。
その姿が皆に見られてしまい、女子達の黄色い声が上がる。

「あ、あの、大丈夫です…。」
「そう。」

そして、校長先生がこちらへ近づいてきて、私と真島くんにマイクを渡した。

「相性1位おめでとう。今はどのような気持ちかな?」
「えっと…あの…お、驚きました…。」
「真島くんはどうかな?」
「特に何とも思いません。」

いつものように真島くんは、自分の意見をはっきりと述べた。
校長先生は苦笑いを浮かべていたが、女子生徒はほとんどが真島くんにメロメロになっている。
改めて、真島くんは格好良くてモテるのだと感じた。

「では、生徒の中で何か質問がある人はいますか?」

校長先生がそう尋ね、多くの生徒が挙手をする。

「時間があまり無いので1人だけ。えーっと、私の目も前で手を挙げている、そこの彼女、どうぞ。」

最前列のど真ん中に座っている女の子が、目をキラキラさせながら立ち上がり、校長先生からマイクを受け取った。
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