AIが決めた恋
「このミッションでは、毎年、相性1位に選ばれたペアがキスをすると聞いたのですが、お2人は、キスをする予定はありますか？」

キ、キス…！？
そ、そんなの無理に決まってるよ。
そもそも、私と真島くんは、きっと皆が思っているほど仲が良くないのだと思う。
真島くんは、今だに私の名前を呼んだことがない。相性1位だということが嘘みたいだ。

「彼女とキスをする予定は──」
「あ、ありません！！全くありませんから…。」

変に答えて真島くんに迷惑をかけてはいけない。それに、真島くんは人気者だ。私なんかと一緒にいて、よく思わない人もいるかもしれない。

「えー、湖川藍さんはそう言っているみたいですが、真島広大くんはどうですか？」

校長先生、お願いですから、もう余計なことは聞かないでください…。

「彼女とキスする予定は無い──」

やはり。思った通りだ。
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