AIが決めた恋
「──とは限りません。」
「えっ?」

その瞬間、体育館中のざわめきがより一層大きくなった。

「そ、それはどういう意味ですか!?」
「人生、何が起こるか分かりませんから。」
「ということはするかもしれないということですね!?」
「100%無いとは言いきれないでしょう。」

ま、真島くん、何言って…。

「と、いうことだそうです!皆さん!今年の文化祭も期待できますよ〜!」

校長先生が、そう言い、周りの歓声が更に大きくなる。

「では、そろそろ授業終了のチャイムがなりますので、ここまでにしたいと思います。お二人共、ありがとうございました。」

校長先生にそう言われ、私たちは一礼をしてから、ステージを降りた。
その間も生徒のざわめきは、収まりを見せない。
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