AIが決めた恋
「あのさ、湖川さんに聞きたいことがあるんだけど。」
「はい…。」
「湖川さんと真島くんって、何処までいったの!?」

言っている意味がよく分からなかった。
1番遠くだと、夏休みに行った、遊園地だろうか。

「何処まで…とは?」
「やだ〜、湖川さんってば意外と鈍感??」
「えっと…。」
「もう、キスとかした?」
「へっ…!?」
「赤くなってるぅ〜!可愛い〜!」

なんか…完全に馬鹿にされているような気がする…。

「その反応だと、まだみたいだね。良かった〜。」
「ねえ、湖川さん、コウ様は皆のコウ様だと思わない?」

気のせいかもしれないが、彼女達の声が少しだけ低くなったような気がした。

「えっと…。」
「そもそも湖川さんと真島くんって、両想いなの?それともどちらかが片想い?」
「いえ…、お互いに恋愛感情は抱いていないと思います。」
「そっか〜。それならウチらの為にも、帰りとかは一緒に帰らない方がいいんじゃない?」

そんなこと、言われなくても分かっている。
真島くんは皆の人気者で、私はただの何の特徴もないごく普通の女子だ。
それに、真島くんとはパートナーになった日に、必要以上は干渉しないと決めている。
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