AIが決めた恋

きっと､上手くいく

「いよいよ明日は本番ですね。では『白雪姫』の練習は今日を持って終了です！！」

部長が手を叩きながら言った。
私達は、『白雪姫』に出演するメンバーと、裏方を担当する演劇部の部員が集まって、輪になった状態で、部長の最後の話を聞いている。

「皆、よくここまで頑張ったよ。ついてきてくれて、ありがとう。」

明日はいよいよ文化祭だ。明日の午後3時、私達はここで『白雪姫』を演じる。

「では、皆で円陣を組みましょう！」

部長の掛け声で、皆が一斉に肩を組んだ。私の右隣には真島くん。そして左隣には部長だ。

「明日の舞台、成功させるぞ〜！」
「おお〜〜〜〜〜！！！！！」

皆の声が一斉に響く。それから少し経つと、皆が一斉に拍手をした。
皆の気持ちが1つになったような気がしたが、私は少しだけ違和感を感じていた。
先程、部長の掛け声が、少し遠くの位置から聞こえたような気がしたのだ。
おかしい。部長はすぐ左隣にいるはずなのに。
そう思って、私は左側にいる人物を見た。
その瞬間、私は混乱した。左隣にいる人は…

「お兄ちゃん！？」

驚き過ぎて、思わず大きな声が出てしまった。
私は慌てて両手で口を押さえる。
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