AIが決めた恋
「どうだった!?OKもらえた!?」

目を輝かせながら、聞いてくる姿を見て、やはり面白がられているのではないかと感じた。

「もらえた。」
「よっしゃー!!」
「俺より喜んでどうするんだ。」
「だって、嬉しいんだもん。真島くんも嬉しいでしょ!」

嬉しくないわけではない。実際に、彼女は喜んでくれたのだから。

「まあ。」
「じゃあ、今週の木曜日は、デート当日の、彼女をドキドキさせる方法について教えるね!」
「なあ、どうしてそこまでしてくれるんだ?」

俺と水原は、今までほとんど話したことがない。
それどころか、俺は文化祭の日まで、彼の存在すら知らなかった。最近、話すようになったきっかけも、水原と正面衝突したことがきっかけだ。何も特別なことはない。

「藍さんにお礼がしたいから。」
「え?」
「前にも言ったかな?俺は藍さんにとても助けられたんだよ。あの時の恩返しをまだしてない。」

そう言えば、いじめられそうになっているところを助けてもらったと言っていたような気がする。
あの、消極的で控え目な彼女にそんなことができるだなんて、冗談みたいな話のようにも思えるが、水原の目は真剣だ。
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