AIが決めた恋
「何はともあれ、今日だけは楽しもう!折角デートできるんだから!自信もって。今日だけで良い。今日だけは、嫌なこと忘れよう。」
「今日だけ…。」
「そう!俺がしっかり指導したから、真島くんなら大丈夫だよ。」

ホント、水原は優しい。
俺も、本当はこんな風になりたかったのかもしれない。

「あ、そうだ!重要ポイント、覚えてる?」
「ああ。」
「良かった。じゃあ、お願いね。」
「ああ…。」

上手くできるだろうか。
誘うだけでも手こずってしまったのに。
もし水原に、この前見つけた写真の話をしたら、なんと言うだろう。それでも、楽しめと言うのだろうか。

「なあ、水は──」
「あ!奏風ちゃ〜ん!」

話しかけようとした、丁度その時、水原が、前方に向かって手を振った。見ると、俺のパートナーと桃野が2人で歩いてこちらへ向かってきている。
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