AIが決めた恋
「湖川さん、最低。」

教室に入ってきた私を見て、1人の女の子が呟いた。その子の隣には、机につっぷして泣いている、愛ちゃんの姿があった。

「影石さん、可哀想〜。」
「真島くんというパートナーがいながら、他の男に手出しするとか、ヤバくない?」
「意外と、そういう子だったんだ〜。」

違う…。
そう言いたいのに、上手く声が出ない。
何か、何か言わなくてはならないのに…。

「真島く──」

真島くんに声をかけようとすると、彼は無言のまま私の横を通り過ぎ、黒板の前まで行くと、貼り付けてある写真を1枚1枚、剥がしていった。

「うわ〜、真島くんに剥がさせるとか、露骨だね。可哀想。」

私は、真島くんを追いかける。

「真島くん、あの、これは──」
「別に気にしてないから。」
「でも…。」

真島くんは、私のパートナーだ。パートナーが、他の人とキスをしている写真を見て、悪い気がしないわけがない。気にしていないというのも、きっと嘘だ。私は真島くんに──
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