AIが決めた恋
「実は、愛ちゃんは私に、謝ってくれたの。」
「えっ…?謝った…?」
「ももちゃんも一緒にいたから知ってるよね。とても反省しているみたいで。だから、これからは仲良くできると思う。」

嘘をついた。
絶対にバレてはいけない嘘を…。

「そう。それなら良かったけど。」
「うん。だから、お兄ちゃんも安心して。きっとこの前流れた噂も、75日くらいたてば、無くなっていると思うから。」

私はできる範囲で微笑んだ。無理に笑ったら、お兄ちゃんに感ずかれてしまうかもしれないから…。

「そっか。分かった。でも、何かあったら、絶対連絡するんだよ!」
「分かったよ。」
「うん。じゃあ、また今度。」
「藍ちゃん、また明日ね!」
「うん。また明日。」

私は手を振り、2人が見えなくなるまで2人の背中を見つめていた。

完全に2人が見えなくなると、私は玄関の扉に手を添えた。
大丈夫。今の私には、味方が沢山いる。
そう思って、ドアを手前に引き、家の中に入ろうとした、その時だった…。

「あ〜いちゃん!」

背後からする聞き覚えのある声に、私は振り返る。
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