AIが決めた恋

敵と味方

影石愛から真島くんのことを聞いた次の週の木曜日。
私が教室に入ると、皆の視線が一気に集まった。
佐倉くんとの写真がばらまかれてから、一週間以上経過するが、朝は今だにこうだ。

「湖川さん、今日も来たよ。」
「よく学校来られるよねー。」

何一つ変わっていない。
私は気にしていないふりを装いながら、自分の席へ行き、着席した。
すると、クラスの中でも目立っている女子3人が私の席へやってきた。

「湖川さん、まだ影石さんに謝ってないんだってね。」

始まった。今週に入ってから毎日、私が教室に入ると、同じ3人がやってきて、謝罪を強要してくる。
この件に関しては、結城先生が、事故だと伝えてくれたみたいだが、それを信じている人は、まだ少ない。
辺りを見回すが、まだ佐倉くんも、真島くんも、ももちゃんも登校してきていない。

「何で謝んないの?」
「謝るのが筋ってもんだよね?」

私は黙り込む。

「別に私達は、湖川さんと佐倉くんが恋愛してたことを怒ってるんじゃないの。」
「問題は、お互いのペアが納得してなかったことだよ。」
「それって、ルール違反だよね?」

いつだって、責められるのは苦手だ。上手く言葉が出ない。
でも、このまま黙り続けていたら、きっと状況は悪くなるばかりだ。
私は、そっと両手を机の上に置いた。
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