AIが決めた恋
「何か勘違いしてるみたいだけど、姉と桜ケーキくんは、何も無いから。」

陽芽の迫力に負けたのか、3人は急にオドオドとし始めた。

「で、でもさ、実際、2人のキス画像があるんだよ?」
「それが何よりの証拠じゃん!」

3人も引こうとしないが、それは陽芽も同じようだ。

「私は姉と一緒に住んでるんだよ?いつも近くにいる私と、そんな誰が撮ったのかも分からない写真、どっちを信じるかっていったら、そんなの明白でしょ?猿でも分かるわ。」
「は、はあ?私達が猿以下だって言いたいわけ?」
「実際そうでしょ。」
「貴方ねえ!」
「大体、これは姉と桜ケーキくんと広大くんと影石さん、4人のことでしょ?貴方達が首を突っ込む必要は無いんじゃない?」
「ひ、陽芽、もう、いいって…。」

どんどん険悪なムードになる彼女達を見て、私は陽芽を止める。
これは私自身の問題だ。陽芽まで巻き込むわけにはいかない。

「いいの。誤解ははっきりと解いておいた方が良いでしょ。」
「でも…、」

私がそう言いかけた時、

「そこで何をしているんだ。」

少し離れた距離から声が聞こえてきた。
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