AIが決めた恋
「藍、大丈夫？」

陽芽が心配そうに聞く。

「あ、うん。大丈夫。もうそろそろ慣れてきたから。」

この日常も、初めは耐えられなかったが、慣れてくれば、それほど動揺することもない。
それに、今は中学の時とは違って、皆が傍にいてくれるから…。

「大丈夫なら良いけど…。桜ケーキくんとも気まずくならないようにね。」

陽芽がそう言うが私は頷くが、それに関しては、もう手遅れかもしれない。
彼は、写真がばら撒かれた日に、
『今後一切、関わらないようにするから。』
と言い、それ以来、1度も会話をしていない。何度か話しかけようとはしてみたが、避けられてしまった。

「ねえ、今回のことも、昔と同じように、影石愛が関わってるんじゃない？」
「えっ…？」
「影石愛って、桜ケーキくんのパートナーでしょ。何か裏がありそうだよ。」

やはり、そう考えるのが普通なのかもしれない。思い返してみれば、今回のことが起きた時、お兄ちゃんにも同じようなことを聞かれた。
でも私は、笑顔で首を振る。
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