AIが決めた恋
影石愛の言っていることは、本当だった。真島くんと付き合っていて、今でもきっと彼は影石愛のことが好きで、そして、陰で私を笑っている──

「急に何言って──」
「だから、もう、こうやって一緒に帰ったり、お互いのことを話したり、そういう過度な干渉はやめましょう。」

口が、感情が、悲しみが、止まらない…、止まれない…。

「だから、何言って──」
「それが!それが、私達が初めて出会った時の約束だったじゃないですか!撤回する必要なんて無かったんです。だから真島くんも、自分の好きな人と幸せになってくだ──」
「ちょっと待てよ!!」

真島くんが、私の右腕を強く掴んだ。
その瞬間、全身が恐怖に包まれる。
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