AIが決めた恋

君のことが分からない

土曜日の朝、私はインターフォンの音で目が覚めた。

「はーい。」

母が家のドアを開け、外を確認する。
枕元に置いてあるスマートフォンを手に取り、時間を確認する。
午前7時00分。こんなに朝早くに誰だろうか。
暫くすると、母の声が聞こえてきた。

「藍〜。なんか、藍のクラスメイトが来ているみたいだけど。」

クラスメイト？ももちゃんだろうか。いや、しかし、母はももちゃんのことを知っている。わざわざ『クラスメイト』という表現はしないだろう。だとしたら、一体誰…？

「お母さん、その子の名前は？」
「真島くんっていう子らしいよ。」

ま、真島くん…！？！？

「彼氏か何か？」
「ち、違うよ。」

真島くんはパートナーだから、一概に違うとは言えないけれど。

「真島くんは私のパートナー。」
「あらそう！じゃあ、将来結婚するかもしれないのね。なかなかの男前じゃない。うふふ。デートのお誘いかしら？ 」

デートの誘い。それは無いと思う。真島くんと私は、必要以上に干渉しない。顔合わせ以外で誘ってくることはないだろう。それに、今日は勉強会の日だ。デートをしている暇は無い。
まあ、何にしても、今はパジャマだ。このまま外に出るわけにはいかない。
私は、インターフォン越しに真島くんに話しかけた。

「おはようございます。こんな朝早くに、何の用でしょうか？」
「決まってるだろ。勉強会に行くんだ。」