AIが決めた恋
初めて知った。真島くんは、私と結婚するつもり、無いんだ…。
まあ、私も真島くんと結婚する気満々だというわけではない。そんなに将来のことはまだ分からない。
でも、一応パートナーではあるし、ゆくゆくはそうなるのでは無いかと何となく思っていた。
真島くんは、『結婚できない』という表現を使った。それがとても気になる。もしかして、私のことが生理的に無理だったのだろうか。本当は、私なんかとパートナーで嫌な思いをしているのかもしれない。だから初めて出会った日、必要以上に干渉しないと言ったのだろうか。
私は真島くんのことが苦手ではない。どう関わったら良いか迷う時もあるが、それでももっと仲良くなりたいと思っている。
しかし、真島くんは私のことが嫌いなのかもしれない…。

「あ、ご飯、食べ終わりました。準備完了です。」

気まずい雰囲気を打ち破る為に、私はそう言うと、急いで鞄に勉強道具を詰め、そう言った。

「真島くん、行きましょう。」
「あ、ああ。」

私と真島くんは玄関へ向かう。

「行ってきます。」
「すみません、おじゃましました。」

真島くんが一礼した後、私は玄関のドアを閉めた。
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