最後に見たのは君の泣いた顔だった
愛未が俺の前に現れたのは小学3年生の頃だったと思う。

なんだか変な噂が流されてて俺はほっておけなかった。


「俺が今日から、お世話係だから」


ちょっと声を張って、クラス中に聞こえるようにわざと言った。



だって、愛未は愛未じゃん。



彼女に何があろうと、周りがとやかく言って言い訳じゃない。

幸い、彼女は俺にだけ心を開いてくれた。

純白な笑顔は、これ以上濁っちゃいけない。って幼いながらに思ったんだ。


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