声を聞いて。 上
ようやく落ち着いて
2人でパンフレット見ながら
どこからまわろうか
悩んでいると


陸「お腹すいたから食べ物系からにしよ!」


陸が意見を言いながら
話してくれるので
スムーズに決まった。



歩き出そうとした時だった


陸「留奈?手」


そう言って手を出してきた。
私は嬉しさと恥ずかしさがまじりながら
手を繋いだ。
まだまだ、慣れない。
しかもここは学校だ。

陸はニコリと笑うと歩き出した。

すれ違う生徒が驚いた顔をする。
初めのうちは照れくさくて下を向いてしまったが、少しすると慣れてきて少しずつ前を向く余裕が出てきた。



一緒に食べ物を食べて
スタンプラリーなどをしながら
楽しく1日目を送ることが出来た。


1度お互いに
クラスに戻ろらなくてはならないのでいったん離れる。



陸「留奈は中夜祭出るでしょ?」


留奈「出るよ?」


陸「俺ダンスするから見てろよ?」


そう言って繋いでた手を離して
私の頭をポンポンとしたあと
手を振って、陸はクラスへ戻っていった。
たった少し離れるだけなのに
こんなにも寂しいってことを
私は学んだ
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