声を聞いて。 上
お互いに頭に冠とティアラを
乗っけてもらうと
写真の嵐だ。


司会者「2人とも今のお気持ちを!」


質問されるが私は緊張しすぎて
それどころではなかった。
そう思っていると陸がマイクを受け取り
話し出した。


陸「皆様、選んでいただきありがとうございます。この場を借りて、1つ報告があります。」


陸の言葉に
会場が騒がしさを増す。

ファン「なんですかー?」

生徒「りくーなんだよー?」


次々声が飛び交う。
そんな中



陸「俺は留奈と付き合ってます。どうか優しく見守って下さい!」


その言葉に更に会場
騒がしくなる。


ファン「えーーーー???」

生徒「陸ー!かっこいいぞっ!」



いろんな声が飛び交う。
私は穴があったら入りたいぐらいだ。
恥ずかしすぎて、どうしたらいいのか。


司会者「天田 留奈さんからは何かお言葉ありますか?」


そう言って私にマイクが向けられた。


留奈「えっ。と、」


戸惑っていると


華「留奈!!頑張れー!!」


華が応援してくれる。
私は深呼吸をしてから話し出した。
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