声を聞いて。 上
帰り道



陸「高校生活最後の夏休みか」


留奈「そーだね。あっという間にすぎるのかな?」



たわいもない会話をしながら
歩いていると




陸「留奈は夏って休みあるの?」


留奈「あるよ?でもコンクール終わったあととかかな?」


陸「コンクールっていつ?」


留奈「8月中旬だよ」



陸「したらさ、今年の8月の終わりにある夏祭り一緒に行かない?」



留奈「毎年いってるやつでしょ?いいよ!行こー!今年は誰誘う?」




小さい頃から近所の子と
浴衣着て行っていた夏祭り

たくさんの出店が出て
花火も上がる近所では結構
大きな夏祭りだ!


今年は誰を誘おうか考えていると




陸「2人じゃダメかな?」


留奈「ほぇ?」


驚いて陸を見ると
真剣な顔で言ってくる



陸「今年の夏祭りは2人で行きたいんだ」


留奈「別にいいけど、2人でいいの?」



陸はこくりと頷く
あまりに真剣な顔に
私はびっくりしてしまった。



陸「俺楽しみにしてるから」


そう言うと陸は笑っていた
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