声を聞いて。 上
留奈「陸ー!」


正門で待つ陸の姿が見え
名前をよんだ



すると私に気づき
手を振ってくれる



陸「おつかれ!」


留奈「陸こそおつかれ!待った?」


陸「俺も今来たとこ、帰ろ?」




陸とこうやって一緒に帰るのは
何週間ぶりだろう?


そー思っていると




陸「一緒に帰るの久しぶりだよね?」


留奈「うちも今同じこと思ってた」


陸「俺ら以心伝心してるのかな?」




2人で同じこと考えてたのが
可笑しくて2人で笑った



留奈「明日コンクール本番だ、緊張して寝れなそう」

陸「明日なの?俺は明日、オーディション」


留奈「オーディション??なにそれ?どーゆーこと?」




いきなりの告白に私はびっくりする



陸「俺の夢はダンサーになること」


留奈「いつから決めてたの?」


陸「いつからとかはわかんないけど、踊っている時が自分らしくいられる気がして」



陸も進路ちゃんと決めてて
自分の未来に焦りを感じる


だが、私はまず明日の本番を
成功させてからだ




留奈「オーディション頑張ってね?応援してる!」

陸「留奈もな!Solo成功させてろよ、留奈なら絶対出来るから」

留奈「ありがとー!」



明日はお互いにとって
大事な日だ
お互いが上手く成功しますように


私は心の中で神様にお願いをした。




陸「留奈!」


留奈「なに?」


陸「留奈がSolo成功したら留奈の願い聞いてやるから、俺がオーディション受かったら俺のお願い聞いてくれる?」


留奈「わかった!約束ね?」



陸の提案に私も同意し
ゆびきりげんまんをした
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