声を聞いて。 上
日が暮れだし
みんなで一緒に帰ることになった



疲れてしまった私達は
いつの間にかバスの中で寝てしまっていた








最寄り駅につき
みんなここそれぞれの帰り道に帰って行く




私は陸と帰る方向が一緒なので
2人で家に向かって歩き出す。



いつものような会話がない、、、

無言に耐えきれなくなった私は思い切って
陸に話しかける




留奈「今日は楽しかったね」


陸「…」


留奈「陸?」


陸「あっ!ごめん!なに?」



やはりいつもとは違う

留奈「何かあった?」


その質問に、
陸がゆっくりと答えてくれた




陸「昨日の出来事をきいて、思わず悔しくて」


留奈「どーゆーこと?」



陸「俺が留奈を守れなかった。それが悔しくて」




陸は手を強く握り
歯を食いしばっていた




留奈「そんな!たまたまそーゆー場面に出くわしてしまっただけだよ。それに陸と一緒にいたわけでもないし」


急いでフォローを入れるが
陸の怒りはおさまらない



陸「俺もっと強くなりたい」


そう言う陸の後ろ姿をみて
私に何か出来ないか考える
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