声を聞いて。 上
*陸 side*


俺は、オーディションの一次選考で
一緒だった水嶋 空と買い物をする約束をしていた


待ち合わせ場所にいくと
空の姿が見えた

オーラがもう違うというか
待ってる姿すらカッコイイと
男の俺でも思うくらい


オーディションの時も
空のダンスには刺激をもらった
今の俺はあいつには敵わない
でもいつか超えてみせる!
そんな思いがいつの間にか出るぐらい
いい刺激をもらった相手だ


買い物をしてる時
ある物に目が入る


陸「これ留奈好きそう」

俺は留奈が好きそうな髪飾りを見つける
これも似合いそう
喜ぶかなと思うと見ているのが
楽しくなる


空「前に話してくれた留奈ちゃんへのプレゼント?」


陸「そう9月が留奈の誕生日だから」


空「なるほどね。前にあった時も陸さ、自分の話よりも留奈ちゃんの話多いよな!笑」


陸「そうだった?」


空「そうだよ。ってか留奈ちゃんの写真ないの?」


陸「写真?」


俺は急いで携帯を出して
留奈の写真を見せる


陸「これこれ!俺の好きな人」


空「好きな人って事は、付き合ってないの?」


陸「そうだよ?」


空「そーなの?てっきり付き合ってるんだと思ってた。」


陸「まだだよ。超鈍感だから、なかなか俺の想い気づいてもらえない。ましてや
、幼馴染みだから余計なんだよね」



俺はありのままを話す
数日前にあったばかりなのに
なんでこんなにも話せるかは
不思議だ


空「陸、早めに気持ち伝えた方がいいんじゃね?」


陸「どーして?」


空「誰かにとられたらどーするの?」


空に言われた言葉に俺は驚いた
やっぱり空でも思うか


空「留奈ちゃん可愛いから、他の人にとられちゃう可能性もあるからね。だから気持ちは早めに伝えた方がいいと思うよ?」


空の言葉はごもっともだ。


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