春の始まりに、もう一度君に会いに行く。
第一章
出会いと始まり
7年前の4月、高校の入学式の日。
桜が満開の中、たいして行きたくもなかった学校に入学した。
きっと、これから始まる高校生活もつまらないんだろうなと期待もしていなかった。
クラス表で自分のクラスを確認して、教室へ向かい俯きながら中へ入る。
早く着きすぎたせいか教室には私以外に数人が席に座っている程度だった。
初日ということで話をしている人もおらず、緊張感が漂っていた。
黒板に貼られている座席表を確認し、私も静かに席に着く。
私の次に教室に入ってきたのは、黒髪を綺麗に整えた優しそうな顔立ちをした男の子だった。
どこに座るのだろうと何となく目で追っていると、私の斜め前の席だったらしく目が合ってしまった。
彼は優しい笑顔で笑って会釈をしてくれたのだが、私は恥ずかしくなって目をそらした。
おそらく感じ悪い人だと思われただろうと不安になりつつ、少し彼のことが気になり、後ろ姿をぼーっと見つめていた。
桜が満開の中、たいして行きたくもなかった学校に入学した。
きっと、これから始まる高校生活もつまらないんだろうなと期待もしていなかった。
クラス表で自分のクラスを確認して、教室へ向かい俯きながら中へ入る。
早く着きすぎたせいか教室には私以外に数人が席に座っている程度だった。
初日ということで話をしている人もおらず、緊張感が漂っていた。
黒板に貼られている座席表を確認し、私も静かに席に着く。
私の次に教室に入ってきたのは、黒髪を綺麗に整えた優しそうな顔立ちをした男の子だった。
どこに座るのだろうと何となく目で追っていると、私の斜め前の席だったらしく目が合ってしまった。
彼は優しい笑顔で笑って会釈をしてくれたのだが、私は恥ずかしくなって目をそらした。
おそらく感じ悪い人だと思われただろうと不安になりつつ、少し彼のことが気になり、後ろ姿をぼーっと見つめていた。
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