春の始まりに、もう一度君に会いに行く。
「優芽はさ、自分に自信が持てないみたいだけど、もっと自分に自信を持った方がいいよ」



あすかちゃんはそう言ってくれるけど、自信なんて持てるはずがないよ。



あすかちゃんみたいな女の子だったら、私も自信をもって生きてけるのにな。



「あと私、れなとは同じ中学校だったんだけど、あの子恋に盲目って感じだから中学時代からあの性格なんだよね。」



「そうなんだ…」




「だから気にする必要はないし、私が守るから優芽が思っていることを伝えてみなよ」


そう言ってあすかちゃんは私の頭をなでてくれた。




自分が思っていること…ね。






そうだよね、何も言えないままなのも嫌だし、自己主張が出来ない自分も嫌だし、勇気を出すことも大切だよね。







「うん、私頑張ってみるよ」






私は夕焼けに染まりだした空の下で決心をした。
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