春の始まりに、もう一度君に会いに行く。
愛莉と遊ぶとき、ほとんどの場合がどちらかの家か歩いて行ける場所にあるショッピングモールだった。
おそらく、私が電車に乗るのが苦手だから、気を使って配慮をしてくれているのだと思う。
待ち合わせの10分前に到着し、ベンチに腰を下ろした。
さすがに連休だから人が多いな。
行きかう人を見ながら、ぼーっとしていた。
そして、待ち合わせの5分前になった時、「優芽!」と名前を呼ばれ、声のした方を見るとあすかちゃんが立っていた。
あすかちゃんの私服を初めてみたけど、意外とモード系の服装で驚いたが、良く似合っていた。
私の私服なんて、中学から着ているものなので少し恥ずかしい…。
「あすかちゃんの私服、おしゃれだね」と、言うと
少し照れ臭そうにあすかちゃんは「そう?ありがとう」と、言った。
待ち合わせの時間になったが、愛莉はまだ来ない。
愛莉は、いつも待ち合わせの時間より少し遅れてくるのだ。
いつものことなので、なんとも思わないけど。
あすかちゃんと座って待っていると、待ち合わせ時間の5分後にやっと来た。
「遅いぞ、遅刻常習犯」と頬を膨らませながらあすかちゃんが言うと、「ごめんって、でも今日は早い方だよ。ね、優芽!」とあまり反省していない様子だった。
「20分くらい遅れる時もあるから今日は早かったね」と返すと、「もー、優芽は甘いなぁ」とあすかちゃんが呟いた。
3人そろったので、ファミレスに入り、ドリンクバーを注文する。
そして、ガールズトークに花を咲かせる。
「あーあ、私も優芽たちと同じ高校に行きたかったな」
最初は愛莉も私と同じ高校を目指していたのだが、偏差値的にも無理だと担任に言われ、志望校を下げたのだ。
「愛莉が死ぬ気で勉強してたら受かったかもしれないのに、諦めたからでしょ」
あすかちゃんは、愛莉に対して辛辣だな…。
確かに、愛莉は勉強が苦手だった。
私もよく受験の時に勉強を教えていたのだが、なかなかな珍回答をするので、同じ高校は無理だろうなと感じていた。
一番笑ってしまったことは、summerという英単語をスメルと中3で読んだことだ。
あの時は、思わず吹いてしまって愛莉に怒られた。
「だって、私馬鹿だもん」
それは、さすがに否定することが出来ないな。
話が進み、愛莉が突然「あーー、彼氏が欲しい」と叫んだ。
「あすかはいいよね、彼氏いるもんね…」
「え、あすかちゃん彼氏いるの!?」
そういう話をしたことがなかったので、思わず驚いた。
でも、あすかちゃんの容姿で彼氏がいないわけがないか…。
「優芽はいい人いないの?」と愛莉に聞かれたが、「いないいない、興味ない」と即答した。
しかし、あすかちゃんが「え、田川は?毎日一緒に登校してくるのに」と言うので、愛莉が「詳しく!」と食いついてきた。
恋愛に対して本当に興味がないわけではない。
でも、恋愛感情での"好き"という気持ちがわからないのだ。
それに、私からの好意なんて、他の人からしたら迷惑だろうと思ってしまう。
「優芽はその田川君って人のことどう思ってるの?」
どう思っているか…。
「優しい人…かな」
ぽつりと答え、恋愛トークを楽しんでいる二人を眺めていた。
恋か…。
いつか私にも好きな人が出来るのだろうか。
おそらく、私が電車に乗るのが苦手だから、気を使って配慮をしてくれているのだと思う。
待ち合わせの10分前に到着し、ベンチに腰を下ろした。
さすがに連休だから人が多いな。
行きかう人を見ながら、ぼーっとしていた。
そして、待ち合わせの5分前になった時、「優芽!」と名前を呼ばれ、声のした方を見るとあすかちゃんが立っていた。
あすかちゃんの私服を初めてみたけど、意外とモード系の服装で驚いたが、良く似合っていた。
私の私服なんて、中学から着ているものなので少し恥ずかしい…。
「あすかちゃんの私服、おしゃれだね」と、言うと
少し照れ臭そうにあすかちゃんは「そう?ありがとう」と、言った。
待ち合わせの時間になったが、愛莉はまだ来ない。
愛莉は、いつも待ち合わせの時間より少し遅れてくるのだ。
いつものことなので、なんとも思わないけど。
あすかちゃんと座って待っていると、待ち合わせ時間の5分後にやっと来た。
「遅いぞ、遅刻常習犯」と頬を膨らませながらあすかちゃんが言うと、「ごめんって、でも今日は早い方だよ。ね、優芽!」とあまり反省していない様子だった。
「20分くらい遅れる時もあるから今日は早かったね」と返すと、「もー、優芽は甘いなぁ」とあすかちゃんが呟いた。
3人そろったので、ファミレスに入り、ドリンクバーを注文する。
そして、ガールズトークに花を咲かせる。
「あーあ、私も優芽たちと同じ高校に行きたかったな」
最初は愛莉も私と同じ高校を目指していたのだが、偏差値的にも無理だと担任に言われ、志望校を下げたのだ。
「愛莉が死ぬ気で勉強してたら受かったかもしれないのに、諦めたからでしょ」
あすかちゃんは、愛莉に対して辛辣だな…。
確かに、愛莉は勉強が苦手だった。
私もよく受験の時に勉強を教えていたのだが、なかなかな珍回答をするので、同じ高校は無理だろうなと感じていた。
一番笑ってしまったことは、summerという英単語をスメルと中3で読んだことだ。
あの時は、思わず吹いてしまって愛莉に怒られた。
「だって、私馬鹿だもん」
それは、さすがに否定することが出来ないな。
話が進み、愛莉が突然「あーー、彼氏が欲しい」と叫んだ。
「あすかはいいよね、彼氏いるもんね…」
「え、あすかちゃん彼氏いるの!?」
そういう話をしたことがなかったので、思わず驚いた。
でも、あすかちゃんの容姿で彼氏がいないわけがないか…。
「優芽はいい人いないの?」と愛莉に聞かれたが、「いないいない、興味ない」と即答した。
しかし、あすかちゃんが「え、田川は?毎日一緒に登校してくるのに」と言うので、愛莉が「詳しく!」と食いついてきた。
恋愛に対して本当に興味がないわけではない。
でも、恋愛感情での"好き"という気持ちがわからないのだ。
それに、私からの好意なんて、他の人からしたら迷惑だろうと思ってしまう。
「優芽はその田川君って人のことどう思ってるの?」
どう思っているか…。
「優しい人…かな」
ぽつりと答え、恋愛トークを楽しんでいる二人を眺めていた。
恋か…。
いつか私にも好きな人が出来るのだろうか。