御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
◇◇◇
我慢できたのは二日間だけで、それからは毎晩愛し合った。
夜になっておやすみのキスをしたら、透さんは狼に変わる。
「沙穂ちゃん俺のこと嫌いになってない?」
今夜も激しく求められた後、腕枕をしてもらいながら不安げに尋ねられた。
「いいえ。大好きです」
質問に答えたつもりだけど初めてちゃんと言葉にした気がして、恥ずかしくなり顔背けた。
盗み見た透さんも同じ顔をしている。
大好きな透さんに毎晩愛してもらえて、幸せすぎてどうにかなっちゃいそう。
しかし自分の幸せを噛み締めると決まって、いつものように美砂を思い出す。
「……透さん。創立記念パーティーは明後日になりましたが……その、美砂の件はどうでしょうか」
急かしてはいけないと分かっていても、聞きたくなる。
「大丈夫だよ。沙穂ちゃんは心配しないで」
透さんはそれしか話してくれない。
でも、美砂が池畠さんと別れた様子はないし、誰か心変わりするような人が現れたわけでもなさそうだし。
この状況で、いったいどうするつもりなんだろう。
本当に、ちゃんと考えてくれてるよね……?
我慢できたのは二日間だけで、それからは毎晩愛し合った。
夜になっておやすみのキスをしたら、透さんは狼に変わる。
「沙穂ちゃん俺のこと嫌いになってない?」
今夜も激しく求められた後、腕枕をしてもらいながら不安げに尋ねられた。
「いいえ。大好きです」
質問に答えたつもりだけど初めてちゃんと言葉にした気がして、恥ずかしくなり顔背けた。
盗み見た透さんも同じ顔をしている。
大好きな透さんに毎晩愛してもらえて、幸せすぎてどうにかなっちゃいそう。
しかし自分の幸せを噛み締めると決まって、いつものように美砂を思い出す。
「……透さん。創立記念パーティーは明後日になりましたが……その、美砂の件はどうでしょうか」
急かしてはいけないと分かっていても、聞きたくなる。
「大丈夫だよ。沙穂ちゃんは心配しないで」
透さんはそれしか話してくれない。
でも、美砂が池畠さんと別れた様子はないし、誰か心変わりするような人が現れたわけでもなさそうだし。
この状況で、いったいどうするつもりなんだろう。
本当に、ちゃんと考えてくれてるよね……?