御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
◇◇◇
当日は、赤坂のオトワホテルに十二時の約束。
てっきり運転手さんに送ってもらうか電車で行くものだと思っていたのに、なぜか父のベンツ、父の運転で目的地へと向かっている。
途中、美砂に「地味すぎる」とサロンに連れられ、服を着替えさせられた。
ちゃんとフォーマルな紺のミモレ丈を着てきたのに、目が覚めるような白、体のラインにフィットしたひざ丈のカシミヤワンピースに変えられ、くっきりと開いたデコルテにギクッとする。
美砂のワンピースはミントグリーン。これでは私の方が目立ってしまう。
「お姉ちゃん。私もっと落ち着いた色でいいんだけど……」
姿見に立ってデコルテを隠しながら美砂を振り返るが、背が低く小太りのコロボックルのような父と一緒に「似合う似合う」と褒めるばかりで取り合ってくれない。
続いてヘアメイクブースに入り、編み込みのすっきりとしたアップにまとめられ、耳もと、首もとのパールがより際立つスタイルに仕上がった。
私はただのオマケなのに、ここまで着飾る必要ある?
当日は、赤坂のオトワホテルに十二時の約束。
てっきり運転手さんに送ってもらうか電車で行くものだと思っていたのに、なぜか父のベンツ、父の運転で目的地へと向かっている。
途中、美砂に「地味すぎる」とサロンに連れられ、服を着替えさせられた。
ちゃんとフォーマルな紺のミモレ丈を着てきたのに、目が覚めるような白、体のラインにフィットしたひざ丈のカシミヤワンピースに変えられ、くっきりと開いたデコルテにギクッとする。
美砂のワンピースはミントグリーン。これでは私の方が目立ってしまう。
「お姉ちゃん。私もっと落ち着いた色でいいんだけど……」
姿見に立ってデコルテを隠しながら美砂を振り返るが、背が低く小太りのコロボックルのような父と一緒に「似合う似合う」と褒めるばかりで取り合ってくれない。
続いてヘアメイクブースに入り、編み込みのすっきりとしたアップにまとめられ、耳もと、首もとのパールがより際立つスタイルに仕上がった。
私はただのオマケなのに、ここまで着飾る必要ある?