御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
彼を気遣ってそう判断したつもりが、透さんは頭痛でもしているのかこめかみを押さえている。
「透さん……?」
なにかまずいことを言ってしまった? 考えても分からず、とにかく申し訳ないと表情で訴えかける。
すると手招きされ、手を繋いで廊下を戻り、ふたりでリビングの黒いソファに腰かけた。
体が触れる距離で、手は繋いだまま。しかもこれって恋人繋ぎ。
どうして手を繋いでいるんだろう……。またしてもドキドキが止まらず、「どうして?」という気持ちで彼の目を見つめていた。
「沙穂ちゃん。もしかして俺をからかってる?」
「え!?」
あまりに覚えがなく焦って手を離そうとしたのに、透さんの手にギュッとされ、離れない。
彼は怒っているわけではなさそうで、顔を赤らめて照れているように見える。
「からかってなんてっ」
「うん。分かってる。沙穂ちゃんは人をからかう子じゃないよ。でもこんなんじゃ俺、心臓もたないよ」
「透さん……?」
なにかまずいことを言ってしまった? 考えても分からず、とにかく申し訳ないと表情で訴えかける。
すると手招きされ、手を繋いで廊下を戻り、ふたりでリビングの黒いソファに腰かけた。
体が触れる距離で、手は繋いだまま。しかもこれって恋人繋ぎ。
どうして手を繋いでいるんだろう……。またしてもドキドキが止まらず、「どうして?」という気持ちで彼の目を見つめていた。
「沙穂ちゃん。もしかして俺をからかってる?」
「え!?」
あまりに覚えがなく焦って手を離そうとしたのに、透さんの手にギュッとされ、離れない。
彼は怒っているわけではなさそうで、顔を赤らめて照れているように見える。
「からかってなんてっ」
「うん。分かってる。沙穂ちゃんは人をからかう子じゃないよ。でもこんなんじゃ俺、心臓もたないよ」