懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~
「少し痩せたように見えるけど、ちゃんとご飯食べてるの?」

「なんか最近、体調が悪くてあんまり食べてないかな」

茜がマンションを訪ねてきて、少しだけこの空間と心が温かくなった気がする。

「ちゃんとご飯食べないとダメじゃない。倒れたらどうするの?」

「なんか茜、お母さんみたいだね」

「そう?」

茜がにんまりと笑う。

「そうだ! 今度一緒に最近できたイタリアンカフェに行こうよ。私、テレビで見て気になってたの。んでそのあとは、一緒に服とかアクセ見て回ろう。少しでも外に出て気分転換しないと」

「ありがとうね」

「蜜葉が仙台に行ったら、なかなか会えなくなるから、今のうちにいっぱい会って、いろいろしとかなきゃ。まぁ仙台にもたくさん遊びに行くけど」

「仙台の美味しいお店、いろいろ調べとくよ」

「仙台と言えば、牛タンにずんだ餅に、マーボー焼きそばに……楽しみにしてるからね」

そんな会話に自然と笑みが溢れた。
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