懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~
「そろそろサンドイッチとワッフル食べようよ? 蜜葉が好きなメープルワッフルをチョイスしたから、冷めないうちにどうぞ」

「ありがとう」

ニコリと微笑みながら、ワッフルを受け取る。鼻を掠めるのは、メープルとバターの交わった甘い匂い。

だが次の瞬間、身体に感じた異変に思わず、眉を潜め口元を押さえた。

「蜜葉、どうかした?」

私の異変を感じ取った茜が、心配そうに私の顔を覗く。

急に込み上げてきた吐き気に耐えられなくなり、慌てて立ち上がってトイレへと駆け込んだ。

「大丈夫?」

トイレのドア越しに茜の声が聞こえるが、吐き気に襲われて便器の前から動けなくて、しばらくトイレから出られなかった。
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