懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~
ブーブーブー

アネッロからアパートに帰り、お風呂から上がってまったりしていると、机の上に置いてあった携帯が震えた。

ディスプレイを確認すれば、そこには結斗さんの名前が踊っていて高揚感を覚えながらその電話に出る。

「もしもし?」

『蜜葉、変わりはないか?』

「はい。元気にやっています。結斗さんは体調大丈夫ですか?」

『ああ。大丈夫だ。明後日の夜には帰る予定だから。そしたらすぐにでも蜜葉に会いたい』

そんな結斗さんの言葉に自然と頰が緩んでいく。結斗さんは忙しいながらも、その合間を縫って出張先のシンガポールから電話をくれる。

「気をつけて帰って来てくださいね」

久しぶりに結斗さんに会える。そう思ったら心は高揚していた。

マスターからから言われた言葉が頭をよぎった。結斗さんのストレートな愛情表現と優しさに触れて私の中で少しずつ何かが変わり始めていた。
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