懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~
それからすぐに再会の日はやってきた。

「会いたかったよ、蜜葉」

「おかえりなさい、結斗さん」

結斗さんがギュッと私を抱きしめた。彼の温もりに触れて、心が癒されていく。

そんな私の瞳に映るのは部屋から見える絶景だ。ここは結斗さんが暮らす高級マンションで都内の一等地にあり、中にはフィットネスやラウンジ、テニスコートやプライベートガーデンなど様々な設備が完備されている。

またコンシェルジュが二十四時間在中していて、日本のタワーマンションには珍しいバレーサービスもあったりとまさにいたせり尽せりのマンションだ。

庶民の私には想像出来ないくらいの世界が広がっている。結斗さんのマンションを訪れたのは今日が初めてでなんだか気持ちが落ち着かない。

いつもはアネッロや隠れ家的な個室のある料理店で会うことが多いが、今回は結斗さんが海外出張帰りということでマンションでゆっくりケータリングを頼んで過ごすことになった。
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