懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~
そんななか、私はと言えばひとり給湯室にいた。なぜなら、お茶だし当番に当たっていたからだ。一般社員は普段、副社長と会う機会がほとんどないし、お茶だし当番と言えども緊張する。できることならば副社長が打ち合わせに来る日は、お茶出し当番に当たりたくないというのが本音だ。
トントンー
「失礼します」
幾ばくかの緊張を覚えながら、副社長と部長が打ち合わせをしている部屋へと向かった。トレイを持つ手がなんだか震えてしまう。
「どうぞ……」
それでも平静を装って、粗相をしないようにと心に言い聞かせながら、常温の緑茶が入った涼しげなグラスを副社長の元へと差し出した。
「ありがとう」
私の方を見て優しく微笑みながら、軽く会釈してくれた副社長。彼から漂うのは落ち着いた大人の雰囲気だ。
トントンー
「失礼します」
幾ばくかの緊張を覚えながら、副社長と部長が打ち合わせをしている部屋へと向かった。トレイを持つ手がなんだか震えてしまう。
「どうぞ……」
それでも平静を装って、粗相をしないようにと心に言い聞かせながら、常温の緑茶が入った涼しげなグラスを副社長の元へと差し出した。
「ありがとう」
私の方を見て優しく微笑みながら、軽く会釈してくれた副社長。彼から漂うのは落ち着いた大人の雰囲気だ。