妖の木漏れ日カフェ
「真由っ」

 懐かしい声が聞こえてくる。

「お爺、ちゃん?」

 お父さんやお母さんも居て、1年ぶりの家族との再会を果たすことができた。

 でも……当たり前にカイさんやキキョウさん、ハトリさんはいなくて、寂寥感が心の中に広まる。

「よかった、急に姿が消えるから、お母さん本当に心配で」

「ごめんね、心配かけて」

「でも、よかったよ」

 お父さんもお母さんも、大粒の雫を目から流している。

 でも、お爺ちゃんだけは涙を流していなかった。






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