妖の木漏れ日カフェ
カイさんの知識量には相変わらず驚かされる。
目にいいハーブティを聞かれてそれをすぐに答えられるなんて、本当にカイさんの頭の中にはどれほどの知識が詰め込まれているんだろう。
いいなあ、私もカイさんみたいになりたいなあ、なんてぼんやりと考える。
何か1つの分野に特化して、それを通して人の役に立つ。
カイさんの方を見ると、奇麗な赤色のハーブティーが目に入ってくる。宝石みたいに輝いていて、私も一口欲しいなあと思ってしまう。
そういえば……。
ハーブティーをカイさんから受け取りお客様の所に来た。
「こちらでございます」
「ありがとうございます」
「あ、あの。本、好きなんですか?」
「はい、好きですよ」
「専門書とかがたくさん置いてある本屋さんとか知ってますか?」
「専門書ですか……それなら、ここが良いと思いますよ」
その人は1枚の紙を私にくれる。
「真由? どうした?」
「あ、今戻ります。……ありがとうございました!」
「いえ、ハーブティー、いただきますね」
「はいっ」
いけないいけない、仕事中にお客様に私用の話をしてしまうなんて、もっと気を引き締めないと。
私は顔に力を入れて口角を上げて元の場所に戻った。
目にいいハーブティを聞かれてそれをすぐに答えられるなんて、本当にカイさんの頭の中にはどれほどの知識が詰め込まれているんだろう。
いいなあ、私もカイさんみたいになりたいなあ、なんてぼんやりと考える。
何か1つの分野に特化して、それを通して人の役に立つ。
カイさんの方を見ると、奇麗な赤色のハーブティーが目に入ってくる。宝石みたいに輝いていて、私も一口欲しいなあと思ってしまう。
そういえば……。
ハーブティーをカイさんから受け取りお客様の所に来た。
「こちらでございます」
「ありがとうございます」
「あ、あの。本、好きなんですか?」
「はい、好きですよ」
「専門書とかがたくさん置いてある本屋さんとか知ってますか?」
「専門書ですか……それなら、ここが良いと思いますよ」
その人は1枚の紙を私にくれる。
「真由? どうした?」
「あ、今戻ります。……ありがとうございました!」
「いえ、ハーブティー、いただきますね」
「はいっ」
いけないいけない、仕事中にお客様に私用の話をしてしまうなんて、もっと気を引き締めないと。
私は顔に力を入れて口角を上げて元の場所に戻った。