ハーフな俺。前編(完結)
「おはよう、ルイ」
「・・・・おぅ」
最近、親父と会話が続かない。
これも皆、そう、あいつのせいだ・・・
「今日から父さん、出張でカナダのほうに2,3日行くから、ルイいつものようにレナの家にお願いしといたから」
レナさんとは親父の高校からの同級生で、
うちの向かいの家に住んでいる
俺の幼馴染の陸の母さんでもある。
「おぅ、分かった。 じゃ、俺学校行くから」
「お前ももう、高校生か・・・早いものだな」
親父はそうつぶやいて、笑顔を作っていたけど、顔はどこか寂しそうだった。